UHF帯のICタグを使って、商品情報を一度に多数読み取り!
織物生地反物を効率的に管理するシステムです。
※[写真:パレットに乗った反物を一気に検品]
反物在庫管理システムの概要
織物業界の製品管理の現状
- 反物ごとに貼り付けられたラベルや帳票類を目視で確認するのが一般的です。
- 作業負荷が大きく、管理の精度にも限界がありました。
- 一部ではバーコードでの管理も行われていますが、十分な作業時間の短縮は実現していません。
反物在庫管理システムを導入すると
- 反物検反工程でUHF帯ICタグラベルを発行、反物に貼り付けて検反工場出荷から物流倉庫の入荷、出荷、棚卸までをコンピュータで一元管理します。
- UHF帯ICタグの導入によって、入出荷の際にパレットに積載した数十本の反物を、通常の積載状態のまま、一括読み取りすることが可能になりました。
- 入出荷のデータを瞬時に収集し、入出荷検品が自動化されることで作業負担が大幅に軽減されます。
- 入出荷情報をシステムで管理することで、製品の在庫および入出荷状況をリアルタイムかつ正確に把握することができるようになり、効率的な経営判断が可能となります。
システムの特徴
- 最新の国際規格C1G2に準拠したUHF帯ICタグを利用した反物在庫管理システムです。
- 反物に最適化されたアンテナを使用しています。
- 最大7m離れた複数のICタグ情報を一括して読み取ることが可能です。
- 既存システムの変更を最小限に抑えることが可能です。
反物在庫管理システムの導入例
植山織物株式会社 様の場合
システムの範囲
今回の植山織物様のシステムでは、
- 検反工場では ICタグラベル発行と出荷管理
- 倉庫では 入出荷管理と棚卸管理
をシステム化する範囲とし、開発を行いました。
反物在庫管理システム動画
※開発にご協力いただいた凸版印刷株式会社様作成のビデオを編集して掲載しております。
反物在庫管理システムの導入後
- 反物検反工程でUHF帯ICタグラベルを発行、反物に貼り付けて検反工場出荷から物流倉庫の入荷、出荷、棚卸までをコンピュータで一元管理
- 反物貼付ラベルの発行時には、ラベルへの目視情報の印字とICタグへのデータ書き込みを同時に行うため、高いデータマッチングの信頼性あり
- UHF帯ICタグの導入によってパレットに70~80本の積載状態のまま、一括読取りが可能
- 入出荷のデータを瞬時に収集し、入出荷検品が自動化されることで作業負荷が大幅に軽減
- 入出荷情報をシステムで管理することで、製品の在庫および入出荷状況をリアルタイムかつ正確に把握することができるようになり、効率的な経営判断が可能
- 倉庫在庫の棚卸の際も立体ラック倉庫に保管された反物を、リーダで一括読取りすることにより作業負荷が軽減
[反物倉庫での棚卸風景]
台車に乗せたICタグのリーダを棚の前を通過させるだけで棚卸が完了します。
反物在庫管理システム構成図