広大なフィールドに一時的に保管されている数千個のモノの位置管理を行うことができる、スマートデバイスアプリとNFCタグを利用したシステムです
屋内と屋外の位置検知をシームレスに実現しました。
特定フィールド内物品位置管理システム概要
- フィールド内にある全てのモノに、NFCタグ(※1:以下タグ)を貼り付けます。
- 作業者は、モノを移動した後にスマートデバイス(※2)でタグを読み取ります。
- スマートデバイスのアプリと連動し、タグのIDとスマートデバイスの位置情報をサーバに送信します。
- サーバ上に集まったデータはフィールドをイメージした画面にマッピング処理され、Webを利用して各所で位置情報などの確認が可能です。
特定フィールド内物品位置管理システムの特徴
- タグは、パッシブタイプ(※3)を利用することで従来の位置確認システムより安価に導入することができます。
- スマートデバイスにはAndroidスマートフォンなど安価で高性能な市販品の利用ができます。
- PCやスマートデバイスでリアルタイムにWebで位置情報の確認が可能です。
特定フィールド内物品位置管理システムのよくある質問
- Q.位置精度(誤差)はどの程度ですか?
- A.空が見渡せるところであれば、最大で3~4m程度です。
モノが密集している場合、1個の位置は特定できなくても見渡せる範囲には探したいモノがあるという運用になります。
- Q.建物の中に管理しているモノもあり、その場合はGPSが使えないと思うのですが?
- A.GPSが使えない場所、例えば建物の中や二階建て倉庫の一階などでは Beacon(ビーコン)といわれる
電波を出して場所を知らせる装置を利用します。
GPSが使える場所とも違和感なく同じように連動できます。
- Q.NFCタグの費用が大きなものになりそうに思いますが?
- A.基本的には使い捨てで考えた方が運用の負荷が小さく、モノ1個につき1枚数十円のNFCタグが必要です。
どうしてもその費用を抑えたい場合は、NFCタグをリユースすることでタグのコストを限りなく0に近づけることが可能です。
- Q.NFCタグはどこに取り付けますか?
- A.通常はモノの外側の見えやすい位置にシールラベル形状のタグを貼ります。
風雨や日光に長時間さらされる可能性がある場合は劣化防止対策が必要となり、タグのコストがアップします。
リユースする場合は、シールラベル形状以外の方法で運用します。
- Q.現在モノにバーコードを付けて管理しているのですが?
- A.NFCタグを付ける代わりにバーコードをスマホで読ませることで同じように位置の管理が可能ですが、NFCタグを読む場合と比べて作業担当者の運用負荷が少し大きくなります。
- Q.NFCリーダが付いたAndroidのスマホではなく、iPhoneでも使えますか?
- A.現在、iPhoneアプリを準備していませんので、新規開発となります。
NFCタグの読み取りには、iPhoneとBluetoothで接続できるNFCリーダがありそれを使います。
※1:NFCタグ…「かざす」だけで誰でも簡単にデータ通信が可能になる、通信距離10cm程度の近距離無線通信タグ。Near Field Communicationの略。
※2:スマートデバイス…スマートフォンやタブレット端末などあらゆる用途に仕様可能な多機能端末。
Androidスマートフォン、iPhone、iPadなど。
※3:パッシブタイプ…電池/電源を持たないもの。
特定フィールド内物品位置管理システムの画面イメージ