S-CUBEの取材を受けて

株式会社ワイズ・ラブ 代表取締役 内橋 義人

代表取締役 内橋 義人

私とコンピュータとの初めての出会いは、そろそろ将来の進路を決定しないといけなかった高校生の時です。 時々勉強を教えてくれていた近所の大学生が、ある日一冊の本(たしか『別冊サイエンス』だったと記憶)に掲載されていた「LSIの顕微鏡拡大写真」をみせてくれたのが始まりです。 たぶんその写真は4bitか8bitのMPU(マイクロプロセッサユニット)だったのではと思います。 その時彼は、中の仕組みやその将来性についてかなり熱く語ってくれたのですが、私にはすぐにピンと来なかったですね。 ただ、きっとこれが発展していくと、小学校時代プラモデルを作りまくったサンダーバードの世界、アーサー・C・クラークやアイザック・アシモフのSF小説の世界なんかが現実のものになっていくのかなぁ..と漠然と思ったものでした。

※その後彼はPC用ペンタブレットで有名なW社の創業メンバーとして活躍されたそうです。

そんなきっかけもあり、大学では電子工学を専攻。 そこでコンピュータとの距離はさらに近くなり、ハードだけではなく、ソフトウェアという存在を理解するようになると、その面白さは倍増しました。 「こりゃぁ、何でもできるやん!!」と。

その後、家電メーカーに就職。 配属されたのが機器組込用マイコンの開発部門でした。 ここでは、ハードウェアとソフトウェアのバランスの重要性、両方の知識を持ち合わせる人材の必要性、ネットワークや通信の利便性、バグの怖さ..、などを身をもって経験しました。

29歳で独立後、いろいろな組込用のソフトウェアを受託で手がけておりましたが、約10年前、インターネットが世間に普及し始めたのをきっかけに、これはビジネスチャンスなのでは?と、現在の会社を設立しました。 Webアプリケーションやサーバ構築などの技術も習得し、「ネットってこんなに便利なのよ!」って伝道して回りました。 ところが、私自身が根っからの技術屋であり、『経営』については全くの素人だったため、収益は上がらずしんどい目をする日々の連続でした。 薄給にもかかわらず頑張ってくれる社員や、取引先の温かい支えのおかげでなんとか営業を続けて来ましたが、今後のことを考えると、なんとかせねば..っていう思いが常々ありました。

そんな折り、S-CUBE立ち上げを知り、「これは、経営改革の絶好のチャンス!」と入居を即決。 これまで受託でのシステム開発が中心になっていたものを、独自の商品開発を目指すべく、第二創業と位置付けました。 幸い、入居後はインキュベーションマネージャ様のご指導のもと、府大の航空宇宙工学科や堺工業技術研究所、南大阪地域大学コンソーシアム様などと協力させていただく体制を得ることも出来ました。 昨年は新しく中国の大連にあるソフト会社と協力して開発する体制も作りました。 そしてこれまでお付き合いしてきた協力会社もたくさんあります。 あとは、目標に向かってガンガンやっていく意思の持続と、そこそこの資金..(笑)があればっていうところでしょうか。

今ではPC、携帯電話、ネット家電いろいろなものが既にネットにつながっています。 今後はさらにあらゆるものが、いつでもどこでもネットにつながる社会になるでしょう。 これまで弊社が培ってきた、組込用・制御用マイコンの技術やインターネットシステム構築技術、アプリケーション開発技術を融合し、こういうユビキタス時代に必要とされる技術や商品を社会に提供できることを目指していきます。

代表取締役 内橋 義人

[2004.01.26 S-CUBEの取材を受けて]